クラウドやVPSの利点、レンタル共有サーバーと比べて?

世の中のアプリケーションはレンタル共有サーバーからVPS/クラウドまでプラットフォームの選択肢が広がっています。

アプリケーションを運用する上でクラウドやVPSを選ぶ利点は次の通りです!

サーバー引越不要

アクセス数の変動に応じて、サーバー引越ではなく、クラウド内でメモリやハードディスクの容量をアップ/ダウン(スケールアップ/スケールダウン)できます!

サーバーマシンのスペック調整が簡単に出来、必要であれば、サーバーマシン自体の台数をクラウド内で追加すること(スケールアウト)も出来ます。

ネットワークの構築もクラウド内で出来ます。

サーバー引越にはリスクがある

お名前ドットコム等、ドメインのDNSレコードをレンタル共有サーバーなどから、引越先のVPSやクラウド内に立ち上げたサーバー(インスタンスや仮想マシン)に変更する必要があります。

1発でDNSレコードの設定をTTLを短くして正しく設定出来れば15分程度の切り替えも可能です。SSL導入済サイトの場合、サーバー引越後、改めて証明書発行などを行う必要が有り、それまでの時間は非SSLとなりますので注意が必要です。

しかし、コンテンツマーケティングやCRMや2次開発で本格運用を積み重ねてきたサーバーの引越は、データベース肥大、データベースバージョン差異、phpバージョン差異、etc・・・、で金額もリスクも高くなりやすいです。30万PV/月などそれなりのPVまで育っていれば、記事数も多いのでデータベース肥大の可能性が高まり、プラグインによるXMLやSQLのgzipファイルのデータベースエクスポートが出来なくなる可能性があります。

データベースのoptimization、不要なテーブルの削除、リビジョン削減など、データベースのダイエットを行ってもエクスポート出来ない場合、データベースの分割エクスポート、もしくはWEBサイトを外部からpythonのscrapyなどによってスクレイピングする事などもあります。数十万円~百万円単位ということも十分に起こります。月間PV5万未満(レンタル共有サーバー)、月間PV50万~100万未満(VPS)、月間PV50万~100万以上(クラウド)のどれになるか、事業計画段階でしっかり考えておいて、サーバー引越をしなくてもWEBサービスを継続できるサーバーを選ぶ事が大切です。

月間PVが5万未満などで、運用を積み重ねてきていない、1次開発も2次開発も大したことをやっていない、PV対策だけの目的ではサーバー引越をする必要無い、という様なケースであれば数万円などの激安で引越を引き受ける『見積能力が無いエンジニア』も世の中には存在しますが、運用を積み重ねて月間PVが30万を越えているなどのサーバー引越は求められる技術や検証作業のレベルが全く上がってきますので、金額が数十万円などになる事は至極当然です。

 

逆に言えば、サーバーダウンしている時間が長くなり、グーグルのクローラーに対する印象が落ちてページビューの数字ダウン、検索順位ダウンに影響する可能性も大いにあります。

DNSレコードの設定を一発で出来ない場合、2~3日のダウンリスクもあります。毎日行う様な頻繁な作業ではないので、ドメイン設定は業者でもミスが起きやすい。

ダウンタイムゼロで行いたい場合、サーバー会社側にてnoindex,nofollowを付けた同じサイトで全工程をテストドメインで新規に立ち上げ実験を行います。

そして、全問題点の洗い出し、解決策作り、そのWEBサイト専用手順マニュアルを作成、などパーフェクトな状態になってから、やっと引越本番です。

この手間と技術を数万円で売ってしまう業者は、日本の物価水準である限りあまり存在しないと思います。

海外オフショアに外注するにしても、言語コミュニケーションの壁があるので発注者の労働をコストに置き換えると割高になる場合も出てくると思います。

繁忙時間帯と閑散時間帯に稼働台数を調整出来る

『平日の昼間よりも夜間や土日祝のアクセスが多い』様なアプリケーションであれば、土日祝や夜間のサーバーマシンの稼働台数を予め多く設定し、平日昼間は少ない台数に設定。

運用コスト削減できます。稼動率や利用率に比例させて瞬間最大風速の利益率をより健全化出来ます。

地政学的リスクのヘッジ

アマゾンAWS、Microsoft Azure、IBM SoftLayerなど、世界中にデータセンターを持つクラウド会社であれば、テロ、地震、その他の災害でどこかのデータセンターが機能不全に陥っても他地域データセンターで補完する様な構成が出来ます。

医療機関など、緊急時ほど信頼性が問われるアプリケーションに最適です。

導入・運用がしやすい

インフラ管理の深さを選ぶことが出来、インフラセキュリティ管理をクラウドベンダーに委ねることも可能。

  • レンタルサーバーの様にアプリケーション層のソースコードなど、比較的に的に浅い部分までを自社管理(Paas)
  • OS含めてサーバーの仮想マシン以上のインフラを自社管理(Iaas)
  • 最下層のネットワークから仮想化ウェアも含めて全て自社管理(オンプレミス)

インフラがパッケージングされたギャラリーなどもあり、自社でサーバーを構築運営するよりもはるかに導入が楽です。

インフラ管理がより深く、より大規模なアプリケーションになるほど、ネットワーク/セキュリティ/負荷分散/DBのチューニングなど高度な専門知識が必要です。

デメリット

クラウドはほとんどが従量課金です。『拡張性』、『冗長性』、『DR(Desaster Recovery:災害復旧)の良さ』などネットワークを丸ごと仮想化出来る事に起因していますが、従量課金でレンタル共有サーバーやVPSに比べて料金が高く、コストがかさむ事です。PaasよりもIaasの仮想マシンのほうが手間もかかり、費用も高い・・・。

レンタル共有サーバーやVPSの様に毎月固定で費用として見込むと言うよりは、最大アクセス数(PV)を事業計画段階で予測して、多い時で◯◯◯円程度、という感じで割高にクラウド予算を計画して運用する必要があります。アドセンス広告などPPC広告だけのWEBサイトなどでは収支が合わないので、最低でも1ヶ月で50~100万円程度は純利益を出せる様な商材をWEBで扱う場合に、クラウドによるWEB運営は限られるとも言えます。

永く安定感のあるWEB運用のためには欠かせない土俵になりつつあり、信頼性が求められる企業ではかなりクラウド化は進んでいます。

サーバー1台でこなせるページビュー数の向上(技術発展)に伴い、中小企業にも波及してきています。

VPSなら、固定費として運用出来る

VPSであれば、毎月の固定費として運用できます。

弊社ではconoha VPSにてプライムストラテジー社製の超高速サーバーKUSANAGIを採用しております。

※セキュリティ向けにhttpsのSSLで毎月のコストを抑えたい場合、VPSやクラウドでroot権限(ルート権限)のあるサーバーで無料SSLのLet’s Encryptなどを使う事が基本です。SSL導入は、レンタル共有サーバの方が高くつく場合があります。

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